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2025年12月、グローバル人材の求職者動向〜マーケティング・IT職が前年比35%超の急増、生成AIとの「共生」がキャリアの必須条件に〜

ヒューマングローバルタレント株式会社が運営するバイリンガル転職サービス「Daijob.com」は、2025年12月のグローバル人材の動向をまとめた「Daijob.com求職者動向レポート」を発表いたしました。

なお、11月の「Daijob.com求職者動向レポート」、下記URLで公表しています。

2025年11月、グローバル人材の求職者動向〜年末の「戦略的待機」期間に突入、電機・機械のみ前月比増加

グローバル人材動向について:ここで指すグローバル人材とは、Daijob.comに登録しており、英語・日本語ともにビジネスレベル以上の言語能力を持つ人たちです。この対象者の中で、特定の期間中に「応募履歴がある」または「スカウトメールに興味を示した」ユーザーの動向を分析しています。


【主なトピック】

  • 前月比:マーケティング/PR(13.5%増)やコンサルティング(12.8%増)が二桁成長
  • 前年同月比:マーケティング/PR(39.9%増)とIT関連(36.4%増)が圧倒的な伸びを記録

前月比:マーケティング/PR(13.5%増)やコンサルティング(12.8%増)が二桁成長

2025年12月の動向として、マーケティング/PRが13.5%増、コンサルティングが12.8%増と、専門性の高い職種で顕著な伸びが見られました。また、エグゼクティブ/経営層も9.4%増となっており、年明けからの新体制稼働を見越したハイクラス層の動きが活発化しています。

一方で、サービス・リテール系(17.5%減)や金融/保険/不動産系(11.4%減)は減少に転じました。これは年末の繁忙期による物理的な活動時間の減少に加え、賞与支給後の「市場観測期」に入ったことによる戦略的待機と考えられます。

2025年12月の「求職者数」動向比較(前月比)

202512前月比

前年同月比:マーケティング/PR(39.9%増)とIT関連(36.4%増)が圧倒的な伸びを記録

長期的なトレンドでは、マーケティング/PR(39.9%増)とIT関連(36.4%増)の伸長が際立っています。さらに電機・機械(28.6%増)やアドミン系(20.6%増)も大幅に増加しており、前年と比較してグローバル人材全体の流動性が非常に高まっていることがわかります。

経済情勢の不透明感があるなかでも、DX推進やグローバル展開を加速させる企業からの需要が、求職者の背中を強く押している結果と言えます。

2025年12月の「求職者数」動向比較(前年同月比)

202512前年比


考察:2025年12月期のグローバル人材市場における構造的変化と展望

2025年という年は、日本経済および労働市場にとって「生成AIの社会実装」が議論から実務へとステージを変えた歴史的な1年でした。12月のデータには、その1年間の変化を総括し、2026年の新たなキャリア形成へと向かう求職者の強い意志が反映されています。本稿では、マクロ経済、技術革新、そして労働慣行の三つの視点から、この動向を深く掘り下げます。

1. 冬のボーナス支給と「実質賃金」への意識の高まり

12月は日本の労働者にとって、年間で最も大きな賞与支給月です。厚生労働省の「毎月勤労統計調査」によれば、2025年は春闘以降の賃上げの流れを引き継ぎ、多くの日系・外資系企業で賞与額が堅調に推移しました。しかし、インフレによる物価上昇が続く中、グローバル人材の関心は「名目賃金」から「実質賃金」の向上へと移っています。

特に営業職(前月比4.6%増)やエグゼクティブ/経営層(前月比9.4%増)の増加は、賞与を受け取った直後に、現在の年収水準が自身の市場価値(Market Value)に見合っているかを再評価した結果と言えます。

グローバル人材は英語力を武器に、円安局面でも強い外資系企業や、海外売上比率の高い日系企業へと、より条件の良い「逃避」ではなく「戦略的移動」を開始しているのです。

2. 生成AIによる「職務の蒸発」と「価値の再発見」

2025年は、生成AIがホワイトカラーの業務を根底から変え始めた年です。特にマーケティング/PR(前年比39.9%増)やコンサルティング(前年比4.8%増)の増加は、AIとの共生を模索する求職者の動きを象徴しています。

一見すると「AIによって仕事が奪われる」という懸念が先行しがちですが、実態はその逆です。例えばマーケティング職では、AIによるコピーライティングやデータ解析が定着したことで、人間には「戦略立案」や「感情に訴えるブランド構築」といった、より高度な役割が求められるようになりました。この傾向は、求職者が自身の「AI活用スキル」を武器に、より高いポジションを目指していることの証左です。

また、コンサルティング職においても、従来の資料作成業務(いわゆるアジャイルな作業)がAIによって効率化された結果、コンサルタントはクライアントの本質的な課題解決に注力できるようになりました。前月比12.8%増という数字は、こうした「AI実装後の新しいコンサル像」を体現できる人材が、市場で積極的に自身を売り込んでいる様子を示しています。

3. 「2025年の崖」とIT・製造業のエンジニア争奪戦

経済産業省が警鐘を鳴らしてきた「2025年の崖」問題が、いよいよ現実のプロジェクト納期として各企業を圧迫しています。IT関連(前年比36.4%増)および電機・機械(前年比28.6%増)の伸びは、この危機感に対する企業の採用意欲と、それに呼応する求職者のマッチングを示しています。

特筆すべきは、グローバル人材の役割です。国内のレガシーシステム刷新において、オフショア開発のディレクションや、海外製SaaSの導入支援など、英語をベースとした技術的調整能力を持つ人材は、まさに「枯渇状態」にあります。求職者側も、この市場の需給バランスを把握しており、12月という本来落ち着くはずの時期であっても、IT関連が前年同月比36.4%増という高い数値を維持していることは、転職成功への強い確信を感じさせます。

4.サービス・リテール系からの「知的な労働移動」

サービス・リテール系が前月比17.5%減、金融/保険/不動産系が11.4%減となった点について、私たちはこれを「市場の成熟」と定義します。

英語力を持つサービス職の人材が、ホスピタリティやコミュニケーション能力を活かしつつ、より生産性の高いアドミン系(前年比20.6%増)やマーケティング職へ移行しているケースが増えています。これは、日本全体が抱える「生産性の向上」という課題に対し、グローバル人材が先んじてセルフシフト(自己変革)を行っている姿と言えるでしょう。減少したデータは、決して意欲の減退ではなく、より高いレイヤーへの「脱皮」の過程なのです。

5. 2026年を見据えた「エグゼクティブ層」の決断

エグゼクティブ/経営層が前月比9.4%増、前年比16.6%増となったことは、2026年度に向けた企業の「組織再編」が既に始まっていることを意味します。多くの企業が1月〜3月にかけて次年度の事業計画を策定する中で、生成AIを前提とした組織作りを主導できるリーダーの獲得に動いています。

求職者側(経営層)にとっても、自身のキャリアにおいて「生成AI時代における組織変革の実績」を作れるかどうかは、今後の市場価値を左右する極めて重要な分岐点です。12月に活動を開始したエグゼクティブたちは、2026年4月の着任を見据え、自らのビジョンを最も体現できるフィールドを厳選しているのです。

まとめ:企業/求職者が取るべき戦略的行動

12月のデータは、単なる季節的な変動を超えた、構造的な「大移動」の前兆を捉えています。2025年の生成AI実装元年を経て、求職者の視座は一段高く引き上げられました。

  • 企業への提言:
    もはや「英語ができる」だけでは不十分です。2026年の採用競争を勝ち抜くためには、「AIを使いこなし、いかにビジネス価値を最大化できるか」という基準を明確にし、そうした高度な人材を惹きつけるための「柔軟な働き方」や「裁量権」を提示する必要があります。
  • 求職者への提言:
    マーケティングやIT関連の伸長が示す通り、市場は「スキルの掛け合わせ」を正当に評価するフェーズに入りました。これまでの経験に、2025年で培ったAIリテラシーやDX推進経験を加え、強気の姿勢でキャリアを切り拓く絶好のタイミングが訪れています。


2026年3月6日(金)には日本最大級のグローバル人材特化の転職フェア「Daijob キャリアフェア」が開催されます。

毎回90%以上の出展企業様から「採用見込み求職者」に出会えたと高い評価をいただいております。次回は、「外資系企業」「海外勤務を目指せる企業」に特化したエリアも設置いたします。

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https://biz.daijob.com/lp/careerfair

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