
【採用失敗を防ぐ】食品製造現場で本当に活躍する特定技能人材を見極める方法
深刻な人手不足が続く飲食料品製造業界。その解決策として、特定技能外国人材の活用に注目が集まっています。しかし、その一方で多くの企業様から「日本語能力が十分か?」「入社後、すぐに辞めてしまわないか?」といった採用への不安の声を耳にします。
特に、特定技能人材の中には、業界未経験の若手も少なくありません。従来の職務経験を重視する面接だけでは、本当に貴社で長期的に活躍してくれる人材を見極めるのは困難です。採用のミスマッチは、貴重な時間とコストの損失に繋がります。
そこで、特定技能外国人の登録支援機関として、ヒューマンホールディングス株式会社とインドネシアの上場企業グループの合弁会社で、日本語教育機関、ならびに送り出し機関を運営するPT. HUMAN MANDIRI INDONESIA監修のもと、飲食料品製造業界の採用担当者向けに、初めての特定技能人材の採用を成功に導くための面接ガイドを作成し、無料公開いたしました。
外国人材を雇用する企業が抱える課題
厚生労働省が公表した「令和6年外国人雇用実態調査」の調査結果によると、外国人労働者を雇用する企業が抱える課題のトップは、「日本語能力等のためにコミュニケーションが取りにくい」であり、43.9%もの企業がこれを最も大きな課題として挙げています。
このデータは、特定技能人材の採用において、手続きやスキルよりも「言葉と文化の壁」こそが、生産性や定着率に直結する最大のネックとなっていることを示しています。
- 作業指示が正確に伝わらない
- 緊急時の報連相(報告・連絡・相談)に不安が残る
- 既存社員との人間関係構築が進まない
これらの課題を面接の段階で解消できなければ、入社後の教育コストは膨大になり、早期離職のリスクを高めてしまいます。そのため、このガイドは、この「コミュニケーションの壁」を突破し、真の定着力を見極める面接ノウハウに特化して構成されています。

※出典:厚生労働省「令和6年外国人雇用実態調査」 グラフは当社にて作成。
重要なのは「日本語力」と「人間性」
私たちが考える採用成功の鍵は、経験の有無よりも、むしろ「コミュニケーション能力」と「人物特性」にあります。
日本語能力は、単なる日常会話レベルで十分ではありません。例えば、工場内で突然機械が停止した際に、原因を正確に上司に報告し、危険な状況を素早く他の従業員に伝える能力は、安全な職場環境を維持するために不可欠です。また、食品製造においては、複雑な作業指示や品質管理の基準を正確に理解する力も求められます。口頭での指示だけでなく、マニュアルを読んで理解できる日本語力があるかどうかは、生産性を左右する重要な要素です。
そして、最も大切なのが人物特性です。これは、新しい環境や仕事に前向きに適応できるか、困難な状況に直面したときにどう乗り越えるかといった、その人の本質的な資質を指します。たとえ経験がなくても、学習意欲が高く、チームの一員として協調性を持って仕事に取り組める人材は、早期に成長し、貴社の戦力となってくれます。このような人物を見極めることが、入社後のミスマッチを防ぎ、定着率を高めるための絶対条件です。
しかし、限られた面接時間の中で、こうした本質的な部分をどう探ればいいのでしょうか。
無料公開:初めての特定技能人材の採用を成功させる面接ガイド
そこで私たちは、食品製造業界の採用担当者様向けに、特定技能人材の面接を成功に導くためのノウハウをまとめたホワイトペーパーを無料公開いたします。このホワイトペーパーは、単なる採用ガイドブックではありません。貴社の採用活動を成功へと導くための、実践的なツールです。
本書の概要
- 面接で本当に聞くべき質問と意図: 候補者の過去の経験だけでなく、潜在能力や内面を引き出すための、具体的な質問例と、その質問から何を見極めるべきかという「確認意図」を詳しく解説しています。
- コミュニケーション力を見極めるためのロールプレイングシミュレーション: 「もし、作業中に異物を発見したら、どうしますか?」といった、現場で起こり得る具体的な状況を想定したロールプレイング例を掲載。未経験者でも、その対応力から本質的な資質を見抜ける実践的なシミュレーションです。
- 採用後の定着率を高めるための具体的な支援方法: 入社初期の生活サポート(行政手続き、銀行口座開設など)から、職場での円滑なコミュニケーションを促すメンター制度、さらにはキャリアパスの提示まで、人材が長期的に活躍できるためのヒントを提供します。
悪質なブローカーリスクも回避できる安心の採用
特定技能人材の採用において、悪質なブローカーが介在するケースが後を絶ちません。これにより、候補者が多額の借金を背負い、精神的な負担を抱えたまま来日するリスクがあります。こうした借金は、就労へのモチベーション低下や早期退職の原因となり、結果的に企業のコスト増に繋がってしまいます。
私たちは、弊社のグループ企業がインドネシアで運営する日本語学校と密に連携し、ブローカーを一切介さない独自の紹介体制を構築しています。これにより、候補者は健全な環境で教育を受け、不当な借金のない状態で日本での就労を目指すことができます。結果として、貴社は安心して雇用できる、就労意欲の高い人材と出会うことができます。
この面接ガイドは、単なる「人材の確保」から一歩進んだ、「最適な人材を見つけ、長期的な戦力として育てる」ための羅針盤です。
監修者からのメッセージ

PT. Human Mandiri Indonesia カンパニープレジデント 木村 健
このたびは、私たちの活動にご関心をお寄せいただき、心より感謝申し上げます。当社が運営するインドネシアの日本語学校では、日本語だけでなく、日本のビジネスマナーや文化を教えています。そして何よりも「働くことの喜び」を、生徒たちに伝えています。彼らは日本の技術を学び、将来のキャリアを切り拓こうという強い意志を持った若者たちです。 特に、インドネシアの若者は勤勉で協調性があり、家族を大切にする国民性から、特定技能人材として長期的な就労を目指すことに非常に有効です。彼らの高い学習意欲とチームで働くことへの真摯な姿勢は、日本の製造現場において大きな強みとなると確信しています。
一方で、近年、悪質なブローカーによる借金問題が健全な国際交流の妨げとなっている現状を深く憂慮しています。だからこそ、私たちはブローカーを一切介さず、企業と直接つながることを何よりも大切にしています。
このガイドに目を通してくださっている皆様は、きっと初めての特定技能人材の採用に不安を感じていることでしょう。しかし、ご安心ください。私たちの学校で学んだ生徒たちは、健全な環境で教育を受け、まっすぐな気持ちで日本での就労を目指しています。彼らは、貴社の未来を共に創り上げる、信頼できるパートナーとなるはずです。本ガイドが、貴社と私たちの生徒たちの、素晴らしい出会いのきっかけとなることを願っています。
---
《プロフィール》
介護福祉士。長年にわたり国際的な人材育成事業に従事。ベトナムでのEPA(日越経済連携協定)に基づく日本語教育事業において、看護師・介護福祉士候補者を育成。フィリピンでも技能実習・特定技能制度を通じた介護士育成に尽力。2024年1月より現職にて、日本国内の人材不足業界へ、インドネシア人材の質の高い送り出しを統括。
■特定技能トータルサポートプログラムについて
ヒューマングローバルタレント株式会社が提供する「特定技能トータルサポートプログラム」は、初めて外国人材を採用する企業様の「定着の不安」と「コミュニケーションの壁」を解決する、独自のワンストップの体制を構築し、ブローカーの介在が不要で、透明性のあるマッチングを実現します。
ヒューマンアカデミー監修の日本語教育をPT. Human Mandiri Indonesiaにて実施。ヒューマングローバルタレントが、一定の水準に達した特定技能外国人を企業様へご紹介いたします。また、紹介して終わりではなく、キャリア伴奏、アプリによる就業支援など長期的な定着支援を行うことで、 『離職リスクの少ない即戦力』の提供を実現します。
●特定技能トータルサポートプログラム:https://biz.daijob.com/services/ssw