インタビュアー：Daijob.com メディア営業部 三澤弘享

【Daijob Award】Daijob.comを利用している人材紹介会社の中から、採用実績の高いコンサルタント様を表彰。第1回目は2022年11月・12月の実績から選出された2名を選出。そのうちの1名である株式会社メイテックネクストの東京 キャリアアドバイザー部部長・梅津太一様を訪問。同社の営業部　和田淳平様にも、事業内容や採用手法などについて伺った。

池田：昨年、11・12月の2ヵ月間で3名の採用が決まったそうですが、その方々の職種や年齢層などの人物像を教えてください。

和田：1人目は、日本語能力試験（JLPT）がN３の方で、機械設計エンジニアとして採用されました。2人目は、JLPTがN2で、ITエンジニアのポジションです。最後の方は、JLPTはN1と高く、機械設計エンジニアで採用されました。日本語レベルは高く、N1レベルになります。3名ともスカウトを通してサービスエントリーをいただき、採用に至りました。

池田：日本国内では特にエンジニアが不足している状況なので、実務経験もあり、かつ日本語能力が高いエンジニアは、企業からの獲得競争が激しくなりますが、採用成功できた勝因は何だと思いますか？

梅津：一番は求職者との信頼関係を構築することにあると思います。単に求人を紹介するだけではなく、時間をかけて本人の希望や将来的にどうなりたいかをヒアリングすることです。弊社は「求職者起点」を大切にしていますので、求職者様一人一人の「どんな仕事に就きたいか」を起点に、これまでのご経験や能力を発揮できるお仕事を提案しています。

メイテックグループの採用拡大を含めてスカウトをするミッションもあるため、Daijob.com様にはメイテックグループの求人も、厳選して掲載させていただいております。ただし、メイテックネクストのキャリアアドバイザーが、実際に求職者と面談し要望をヒアリングする際、メイテックグループの求人は、あくまで１提案にすぎません。求職者本人の要望をていねいに吸い上げ、しっかり向き合った上で案件を紹介することで、満足のいく転職へ導くことができるのだと思います。そこが、採用成功（転職成功）の要因です。

池田：ていねいに提案を積み重ねた点と、御社の求人数と求人の幅の広さから、多くのマッチングが成功しているのですね。

梅津：また、紹介できない案件が無ければ求職者との関係は終わり……というわけではなく、長期的なフォローアップをすることも特徴かもしれません。特に紹介できる期限を設定していないので、求職者が望むのであれば、2～3年スパンで転職成功に至るケースもあります。初回面談で、「求職者と弊社が、今後どういう関係性を作っていくか」などの方向性をしっかり把握できれば、紹介案件が減ってしまう期間も、求職者が「放置されている」という気持ちにはならないので、お互いの紹介案件に対する認識合わせが大切かもしれないですね。ご紹介できる案件が入ってきた時に、こちらへ振り向いていただける関係性を作るように心掛けています。

池田：早く内定を得るために工夫しているポイントはありますか？

梅津：当たり前のことかもしれませんが、企業と求職者サイドの面接のフィードバックを最速でヒアリングし、両サイドの温度感を双方に共有するようにしています。企業側も「思ったことをすぐに伝えてくれるレスポンスの早い求職者」という印象を持ちますし、求職者様も、企業からの評価をスピーディーに伝えると、入社意欲が高まります。

また、メールを送って連絡するだけだと、見流したり、後回しにされる場合もあるので、即日もしくは翌日には企業・求職者へ電話で伝えるようにしています。

シンプルですが、面接後のフィードバックを早急に確認・共有することが、選考が前に進んでいくポイントなので、一番愚直に取り組んでいます。きめ細かく対応すると、信頼度が増しますし、再度、弊社経由での応募に繋がるので、スピードはすごく大切です。

池田：Daijobの機能面について、御社では再送信機能をよくご活用いただいていますが、どのようなタイミングで使われていますか？
和田：最初に送信した後、翌日に送信予約を設定して2回目の送信を実施。3回目は1週間に1回ぐらいの頻度で再送予約をし、求職者へアプローチし続けるといった流れです。
1回目のスカウトで返事がこないケースもあるので再送は必要です。また、半年間ずっと求職者へ送り続けた結果、返信をいただけることもあるので、再送信機能はかなり活用させてもらっていますね。

池田：他にご活用いただいている機能はございますか。

和田：「レジュメバンク検索条件リスト」です。あらかじめ4つほど検索条件を保存して、条件に該当する候補者がリスト化されているのを確認しています。毎週、その確認作業を行い、該当者に対してスカウトを送信しています。

池田：他社のスカウトも利用されていますが、外国籍人材の豊富さ以外にDaijobを選んでいただいている理由はありますか？

梅津：スカウト市場の中では、Daijob様は他社媒体とバッティングしない人材を獲得できることが、御社を利用する一番の理由です。求職者の中には、より自分にマッチする案件を求めて、有名な求人媒体やエージェントすべてに登録している方もいます。そのため、スカウト対象を絞ると、違う媒体にも関わらず同じ候補者が該当者としてあがってしまうケースがあります。その点、Daijob様はグローバル求職者に特化しているので、Daijob様独自のデータベースが確立しており、他社と差別化できている点が魅力です。

池田：Daijob.comの営業サポートについて、助かっている面などあれば、教えてください。

和田：弊社は、英語対応が必要なバイリンガル人材を採用支援するためのリソースを特に持ち合わせていなかったので、英語表記が必要な求人やスカウトメッセージの内容を池田さんに翻訳いただくなど、バイリンガル人材をターゲットにした採用ノウハウや英語力の部分をフォローいただいて本当に助かっています。

池田：今後さらに、Daijob.comに期待されていることはありますか？

梅津：開封率や返信率のレポートデータの粒度をもう少し細かくしていただけると助かります。弊社が欲しいターゲットゾーンに対してどうスカウトを送信すればいいか、スカウトの指南が欲しいのです。あと、スカウト対象となるターゲットを全て網羅できているかどうかも気になります。そこが明確に分かれば、御社に対しても最大限貢献できるんじゃないかと思います。

池田：最後に、今後Daijob.comを利用して実現したいこと、目標についてお聞かせください。

梅津：来期は、月1名、年間最低12名の成約と、Daijob Awardを2年連続いただくことを実現できるよう邁進します。