代表取締役:水野 圭介 様
階社名 | 株式会社Hinode Labo |
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所在地 | 〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-15-9 シルク恵比寿403 |
業種 | ソフトウェア |
企業紹介 | 株式会社Hinode Laboは、現在、ベトナム(ハノイ・ダナン)、シンガポール、スリランカに開発拠点があり、約150名のメンバーでソフトウェア開発を受託している。日本国内において、ITエンジニア人材の不足や人件費高騰に対する対策としてオフショアでの開発を検討する企業が増加しているが、言語の壁や文化の違いから、開発チームとのコミュニケーションなどを不安視するクライアントも多い。そこで、海外を開発拠点とするHinode Labo社は、日本人PM・SEがマネジメントを行い、外国籍エンジニアと一緒にシステムを開発していくことを実現。プロフェッショナルな日本人チームを組織し、プロジェクトをリードすることで、品質も開発リソースも共に、安定供給していくことを使命としている。 |
採用職種 | プロジェクトマネージャー |
ご利用いただいたサービス | Working Abroad powered by Daijob.com |
企業規模 | 51~500名 |
インタビュアー:Daijob.com メディア営業部 三澤弘享
2021年11月より、Daijob.com運営の海外転職サイト「Working Abroad」をご利用いただいている株式会社Hinode Labo へ、Daijob.comメディア営業部・崔耕大(さい こうだい)が訪問。事業内容や国をまたいだエンジニアの採用について、さらに、Daijob.comやWorking Abroadに求めること、改善点などについても話を伺った。
崔(敬称略):2021年11月より「Working Abroad」をご利用いただきありがとうございます。まずは水野様のご経歴を教えてください。
水野(敬称略):私は、大学で環境情報学部を専攻し、在学中に「アルバイトシフト管理SaaSシステム」を開発、ビジネスコンテストにも出展しました。卒業後は、大手外資系IT企業で1年間、営業職を経験。さまざまなシステム開発会社のCTO(Chief Technology Officer)を経て、6年前にHinode Laboを設立しました。
崔:御社の現在の規模感、オフショア開発を御社の事業としたきっかけがあれば教えてください。
水野:弊社は「海外エンジニアのマネジメントに特化した日本人」の採用に重きを置き、現在では日本人の正社員と、フルタイムの業務委託の方を合わせて約20名。加えて、投資先の海外の開発会社等も含めると全体で約150人の開発体制を構築しております。
海外に目を向けたのは、日本の深刻なエンジニア不足に危機感を感じ、外国籍エンジニアに力を借りて、一緒に共存していくことができないか、と考えていたからです。実際に始めてみると、例えば、ベトナム人のコードを書くスキルの高さに驚きましたが、きちんとマネジメントをしないと、最終的な成果物に不具合が発生するケースがありました。その解決策として、日本人がマネジメントレイヤーでコントロールできれば、ビジネスとして成り立つのではないか、と思いました。
海外のITエンジニアを取り込むことで、「来月20人ほど用意してほしい」というクライアントからの急な依頼も、難しい相談ではありません。また、特に中小規模のITサービス事業者様とは、開発チームのチームビルディングから携わるため、2年~4年と、長くお付き合いさせていただくことが多いです。
崔:外国籍のITエンジニア採用、国をまたいだエンジニアの採用において、Working Abroadを選んだ理由は何ですか?また、結果はどうでしたか?
水野:弊社では、コロナ前からリモートワークや、チャットでのコミュニケーションを中心に、非同期コミュニケーションを前提とした組織作りを大事にしています。実際、1度も会わないままベトナム在住の日本人SEをシンガポールの100%子会社の取締役のポジションに起用した、という例があります。弊社のような規模のベンダーで、優秀なITエンジニア人材を獲得していくには、採用条件のセグメントを狭める必要性を感じていました。そこで、「リモートワーク」や「非同期コミュニケーション」のキーワードに「海外で働く」を掛け合わせると、対象者は減りますが、決定率は高くなると考えたことが理由です。
サイト名の「Working Abroad」って、名前がストレートで、わかりやすいですよね。弊社従業員も結構知っています。「海外で働きたい」というアンテナを張っている求職者の登竜門みたいになっているのかな。その結果、「Working Abroad」経由で、本当にいい求職者と出会えました。2名採用でき、そのうち1名の方は役員クラスです。その他にも2名、現在、連絡を取り合っています。良かった点は、内定承諾率の高さです。海外で働きたい人材と、弊社の価値観がマッチする確率が非常に高いと感じています。
また、弊社の場合、勤務地・国を縛った求人は、そもそも候補者のパイを縮めてしまうので、ある程度、日本のタイムゾーンに合わせてもらえれば勤務地は問わない、と伝えるようにしています。ただ、デジタルノマドは労務的に正社員にするのが難しい。そのため、業務委託契約を結び、契約期間を長期で保障すること。また、業務委託契約では適用範囲外となるケースが多い昇給・賞与も対象にするなど、より正社員に近い待遇を提案することも人材の獲得につながっていると思います。
崔:御社の今後の展望についてお聞かせください。
水野:優れたビジネスアイデアをもち、それに紐づく優れたデータベースを保有している企業にもかかわらず、開発リソースに関するトラブルを抱えている企業が、世の中には多くあります。例えば、経営側とエンジニアが、技術理想論や方向性の違いで揉めている現場をいくつか見てきました。そういったトラブルを回避できるよう、弊社がクラウドサービスのように開発リソースを柔軟に提供し、クライアントの「リモートラボ」のような形で存在すること。まさに、弊社の社名「Hinode Labo」の由来である「優れたアイデアが日の目を浴びるための研究開発所」であり続けたいと思います。
それを実現するために「クライアントのビジネス戦略を理解してマイルストーンを立て、システム的な言葉に落とし込む」こと。そして「落とし込んだ情報を外国籍エンジニアが1ミリも迷うことのない仕様書に変換する」こと。この2つを最適化し、接続する。いわばインターフェースとして存在しているのが弊社の特徴です。おかげさまで、昨対比で270%ほど売り上げが伸びています。今後、上場も視野にいれており、オフショア事業の売上100億円を目指します。
[インタビュアー]Daijob.com メディア営業部 崔 耕大 (写真:右)
崔:弊社サービスに対して、期待することやご要望などありましたら、今後のために教えていただけますか。
水野:はい、機能面で2つあります。1つは、検索条件にマッチして、保存した候補者に対しては自動でスカウトを送ることができる、いわゆるスカウト業務の簡潔化ができる機能がほしいです。2つ目は、面談調整のリクエストを含めたスカウトを送信し、面談日程が確定したら、個人情報開示という流れだと効率的です。
あとは、今よりも細かくターゲットを絞り込むことができればマッチング率が高まると思います。例えば、「Working Abroad(海外で働く)」の中でも「英語を活かしたい」と「英語を勉強したい」層が分かれますよね。弊社は事業内容上、読み書き以外、英語をあまり使わないため「すでにある英語スキルを活かしたい」層とは、マッチしません。
また、働き方も多様化しているので、「越境リモートワーク」とか「デジタルノマドビザ」など、働く場所を問わないキーワードに引っかかる登録者や、正社員・契約社員以外の雇用形態を希望する登録者を増やしていくことも重要かと思います。弊社のほとんどのメンバーは、はじめ業務委託契約で採用し、のちに正社員を希望する方を社員化しています。双方の信頼関係もある程度築けているので安心です。
崔:他社様でも、業務委託契約での採用は可能ですか、というご質問も多くなってきました。弊社もニーズに合わせて柔軟にサービスを提供できるように、常にアップデートしていきたいと思います。本日は、貴重なお話をありがとうございました。
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