
2025年4月、グローバル人材の求職者動向は前月比は5職種で活発化、3月に続き「電機・機械」20%と大幅プラス
ゴールデンウィーク期間中、少しでもリフレッシュする時間を取ることができましたでしょうか。4月に新たな人材を迎え入れた企業では、引き続き慌ただしい日々をお過ごしのことと思います。
先日、Daijob.comのコラムで「敬遠されるアメリカ–頭脳流出も」が掲載されました。こちらの記事では、トランプ政権下において、アメリカのビザ規制や研究費削減により、優秀な研究者が国外へ流出する中、欧州は積極的な誘致策で人材確保を進めている、とあります。
昨秋、弊社で調査した「外国人材の日本での仕事観とキャリアに関する実態調査 vol.2」の通り、治安の良さから、日本は海外の方から魅力的な勤務地となっています。日本も受け入れ体制の整備、研究資金の充実、多言語での情報発信を強化し、国際的な研究拠点としての魅力を高め、さらに優秀な外国籍人材らが日本に流れることを期待したいところです。
それでは、2025年4月の“グローバル人材の動向(※)” はどうなったのか、見ていきましょう。
※ Daijob.comに登録しているユーザーの中で、英語と日本語の両方をビジネスレベル以上で話せる人材について、
「応募履歴がある」または「スカウトメールに興味を示したことがある」ユーザーの動向
【主なトピック】
- 前月比は5職種で活発化、3月に続き「電機・機械」20%と大幅プラス
- 前年同月比は全体的に活発化、「営業」は68.9%と著しく活発化
■前年同月比は全体的に活発化、「営業」は68.9%と著しく活発化
5職種は活発化、それ以外は鈍化しました。「電機・機械」は前月の(+ 34.0%)に引き続き、今月も(+ 20.0%)と大幅に活発化しました。また、先月は鈍化した「コンサルティング」は、(+ 18.7%)とプラスに転じました。一方、クリエイティブは(- 14.7%)をはじめ、7職種は鈍化傾向となりました。
■前年同月比は全職種で活発化、「営業」「サービス/リテール系」は40%以上プラス
2024年5月以降 12ヵ月間連続で、全体的に活発化しています。3月に引き続き最も活発化したのは、「営業」(68.9%)でした。「エグゼクティブ/経営」(+ 33.3%)においては、2024年8月以降連続で、20%以上の大幅に活発化が続いています。一方、2月から活発化していた「金融/保険/不動産系」は(- 9.1%)と鈍化傾向になりました。
4月は多くの日系企業で新卒社員や中途入社の人材を迎え入れる時期にあたり、人事部門にとっては、研修対応や社内行事の準備などで非常に多忙なシーズンだったのではないでしょうか。また、求職者側も就職・転職活動をひと段落する時期のため、全体としては前月と比べて求人数や応募者の動きにやや落ち着きが見られました。
このようなタイミングは、来期に向けた戦略を立てる好機でもあります。なお、6月13日(金)には、弊社主催のキャリアフェアを開催予定です。求職者と直接コミュニケーションを取れる貴重な機会となりますので、ご興味をお持ちの際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。